あけましておめでとうございます。
今年は未年(ひつじ)、なんとなく穏やかな印象ですが。。
十二支では、第八番目、方位は南から西へ三十度の南南西の方角、時刻は現在の午後二時ごろ、または午後一時頃から午後二時ごろまでの間、月では八月、動物では羊が充てられています。
未の字は、木のまだ伸び切らない部分を描いた象形文字。「まだ・・・していない」の意味で、未完成、未定、未熟などと使われています。
羊(未)に関する故事・ことわざでは、<羊頭狗肉>=羊の頭を看板に出しておいて、実際には犬の肉を売る。見せかけは立派でも中身が伴わないこと。<多岐亡羊>=分かれ道が多すぎて羊を逃がすことから方針があまりにも多いため、どれを選んでよいか思案に困ること(以上十二支の話題辞典より)
小学生のころ、唱歌で「箱根八里」を教わりましたが、歌詞の中に”昼なお暗き杉の並木、羊腸の小径は苔滑らか”という一節がありますが、羊腸の小径の意味が分からずに歌っていて、そのまま蓋をして大人になってしまったことを思い出しました。
いずれにしても羊はおとなしくて従順な性格の代表ですが、暖毛に隠れた瞳を覗くと、「世の中の出来事と私、関係ありません」と言っているようです。
中国の書の歴史・・・その23
欧陽通(おおようとう)=欧陽詢の晩年の子(第4子)で幼少にして父を失い、母によって父の欧法を学び、大小欧陽と併称されました。父の書より書線が引き締まり筆勢が溌刺としているとの評もありますが、縦画、骨格、品格が父には及ばないといわれています。
現在残っている作品は少なく、道因法師碑=下図左(龍朔三年・663)、泉男生墓誌銘=下図右(せんだいせいぼしめい・調露元年・679)の二件だけです。
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