漢字の歴史・・・その21
(三)西夏文字(せいかもじ)
遼が宋(960~1279)の北辺で広大な地域を占めていたころ、西方ではタングート族の西夏(1032~1227)が王国を建てました。
西夏王国はシルクロードの要衝にあったので高い文化を持っていました。しかも多民族国家で、各種の言葉が使われていたので国王の李元昊(りげんこう)は国語を西夏語で統一しようとし漢字を参考にして西夏文字を作らせました。楷書のほかに草書・篆書もありすべてで6000余字に及ぶとされています。
西夏が滅亡(1227)した後も引き続き使用されていましたが、前後300年を経て死字と化しました。
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