中国の書の歴史・・・その8
前号に引き続き木簡に見られる書体を見ていきます。今回は隷書で「古隷」と「今隷」の比較をしてみましたが、あまりこの両者には厳密な分類ができません。
①隷書
前漢と後漢の間に位置した「新」の時代のものと推定されています。
見事な八分隷で書かれており漢碑と違い肉筆の味が伝わってきて魅力ある資料です。
1959年出土(甘粛省博物館蔵)
②秦隷
秦の紀元前217年ごろのものです。いわゆる篆書体を速書した通行体で波磔も発生しており、漢隷への発展過程が見られる書風です。
1975年出土
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