2016年4月16日土曜日

雅塾通信 第95号・・・澄み渡る天空に鳴る秋風鈴(H27.11.1)

 気温20度、湿度30パーセント、これが生活するのに一番快適な陽気だそうですが晴れた日の今がまさにそうです。
 しかし、毎朝目を通す新聞には今日も(10月31日付 上毛三面)これでもかというような信じられない記事がいっぱい載っています。
「マンション傾斜、旭化成改ざん数十件か・公表中止また混乱」「東洋ゴムに新たに2880個改ざん・社内で不正繰り返す=記録を取り始めてから計46,646個の不正防振ゴム」「検定中の教科書見せる・三省堂、社長ら集め謝礼」「警察官ら70人書類送検・虚偽の交通違反報告書作成の疑い」「大和ハウス、防火扉1204棟で不備」などの記事が紙面の三分の二以上占めています。
 驚くべきことは、この不祥事が今まで信用がおけると思っていた一流の企業や組織ばかりだからです。何を信じていいのか、社会の人心に与える影響は計り知れないものがあります。何が原因なのか、思いめぐらす必要があるでしょう。

 うれしいニュースをひとつ、このところ日本の伝統文化、和食・和紙が二年連続でユネスコ無形文化遺産に登録されています。現在すでに日本では22件(世界では314件)の文化遺産が登録されているそうですが、書道界でもその動きがはじまっています。
 今年の4月に「日本書道ユネスコ登録推進協議会」が発足し、会長に荒船清彦(公益財団法人・全国書美術振興会会長)が就任し広範な書道関係者の協賛を得て具体的な活動が始まっています。
 スローガンやロゴマーク、ポスターなどいずれ完成するでしょう。
 申請名称は「日本の書道文化-中でもかな書道を-」が案として挙がっていますが、これは国際社会に日本の独創性=かな文字をアピールするための名称であり、もちろん日本の書道文化全体を登録の対象として運動は進めていくことに変わりはありません。今後の推移が楽しみです。

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