何事も基本は大切ですが、改めてそれでは書道の基本とはいったいなんでしょうか。最初に習う基本点画、永字八法などはもちろん基本中の基本ですがこれを完全にマスターしてから次と言うものでもありません。
今、当塾では古典の臨書を中心に勉強をしえいます。一言に古典と言ってもいつの時代までのものを古典と呼ぶのか、この位置づけは大事です。昔のものがなんでも古典かと言うとそうではありません。私見ですが唐代の書までが古典と言われるのにふさわしいような気がします。なぜなら王羲之の普遍的な文字を基本に据えて書かれた書がざっくり言ってしまえば唐代までだったからです。
唐代以降は個性が表面に出た書が多くなってきました。(古典を土台にした上ではあるが)。歴史と社会背景から必然に生まれたこれら個性的な作品は古典として学ぶには危険が伴います。しかし古典臨書と平行して創作作品を創っていく上では大いに参考になります。
今、雅塾で学んでいる古典は唐代までのそれが中心です。楷書では九成宮醴泉銘、行書では蘭亭序、集字聖教序、草書では書譜、隷書では乙瑛碑、曹全碑などの漢碑類です。基本とは日々これらの古典を学んでいることを言います。
ここで大事なのは基本ですから徹底的に真似をすることです。これを自分流で書いてしまうと基本から外れて我流の字になってしまいます。
したがって日々の練習の中に基本があるのです。基本を学びながら創作作品を創るときには好みに応じて古人の書かれた好きな作品の中からその筆法・構成を学び取るようにするのが良いと思います。
2017年5月15日月曜日
2017年5月14日日曜日
雅塾通信 第111号・・・てのひらに小じわ目につく寒の朝(H29.3.1)
2月は逃げると言われていますが逃げられないように一日一日を意識しながら過ごしました。
若い頃からの好きなフレーズに”無理なく無駄なくあきらめず”というのがあります。「無理なく…あきらめず」と言うところは納得していましたが「無駄なく」の部分が引っかかっていましたので少し変えて”無理なく急がずあきらめず”と言い換えていました。何をもって無駄と言うのだろうかとちょっと自信がなかったのです。しかし最近は、この世に「無駄なものなし」と割り切って”無駄なく”に戻っています。無駄なものはないと思うと楽になりました。
2月11日、12日の両日、藤岡公民館文化サークルの展示会が市民ホールで開かれました。
生け花、手芸、刻字、篆刻、織物、俳句、絵画、絵手紙、紙粘土、ペン、書道など34教室の参加で、書道だけでも8教室、約90名の方が出品しました。
二日間の展示ですが作品作りから解放された生徒さんたちは、見学に来た知人・友人たちに「駄目だ駄目だ」と照れながらも楽しそうに時を過ごしていました。
24日~27日まで桐生市文化会館で聖筆選抜100人展が開催されました。雅塾からは小生と菅生紫玉さんが出品しました。初日には紫玉さん、三葉さんの塾生二名と松本・飯島・安原君ら書友7名で鑑賞してきました。
久しぶりにお会いした星野主幹は、100名選抜する苦労話や寄合書道会の難しさなど話されていました。
ご存知のように聖筆会は毎日系です。しかし種々の事情で創設時から一党一派に属さない事を運営方針としていますから公にはそのような発言をしているし会員は自由に活動しています。そのあたりの空気のありように主幹としては苦労があるようです。
書の世界はとてつもなく長い歴史と伝統の中で育ってきています。幅広い世界ですから自由な発想で学んでいきたいものです。
聖筆誌3月号に出品者100名全員の作品が載っていますのでご覧になってください。
「書道の展覧会は難しい、よくわからない」とはよく耳にする言葉です。
しかしどんな書展でも目的をもって開催されます。目的を知りたくさんの作品を見ることによって書の世界が広がり理解力も高まります。機会を見つけて鑑賞しましょう。
若い頃からの好きなフレーズに”無理なく無駄なくあきらめず”というのがあります。「無理なく…あきらめず」と言うところは納得していましたが「無駄なく」の部分が引っかかっていましたので少し変えて”無理なく急がずあきらめず”と言い換えていました。何をもって無駄と言うのだろうかとちょっと自信がなかったのです。しかし最近は、この世に「無駄なものなし」と割り切って”無駄なく”に戻っています。無駄なものはないと思うと楽になりました。
2月11日、12日の両日、藤岡公民館文化サークルの展示会が市民ホールで開かれました。
生け花、手芸、刻字、篆刻、織物、俳句、絵画、絵手紙、紙粘土、ペン、書道など34教室の参加で、書道だけでも8教室、約90名の方が出品しました。
二日間の展示ですが作品作りから解放された生徒さんたちは、見学に来た知人・友人たちに「駄目だ駄目だ」と照れながらも楽しそうに時を過ごしていました。
24日~27日まで桐生市文化会館で聖筆選抜100人展が開催されました。雅塾からは小生と菅生紫玉さんが出品しました。初日には紫玉さん、三葉さんの塾生二名と松本・飯島・安原君ら書友7名で鑑賞してきました。
久しぶりにお会いした星野主幹は、100名選抜する苦労話や寄合書道会の難しさなど話されていました。
ご存知のように聖筆会は毎日系です。しかし種々の事情で創設時から一党一派に属さない事を運営方針としていますから公にはそのような発言をしているし会員は自由に活動しています。そのあたりの空気のありように主幹としては苦労があるようです。
書の世界はとてつもなく長い歴史と伝統の中で育ってきています。幅広い世界ですから自由な発想で学んでいきたいものです。
聖筆誌3月号に出品者100名全員の作品が載っていますのでご覧になってください。
「書道の展覧会は難しい、よくわからない」とはよく耳にする言葉です。
しかしどんな書展でも目的をもって開催されます。目的を知りたくさんの作品を見ることによって書の世界が広がり理解力も高まります。機会を見つけて鑑賞しましょう。
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