2018年5月26日土曜日

雅書道塾通信 第122号・・・水道に ちゃんちゃんこ着せ 今日終わる(H30.3.1)


どんど焼きが有志の皆さんによって緑埜に復活してから今年で7年目になります。
子供の頃、準備のために竹や材木などを上級生の指示のもと運んだこと、指が凍えて痛かった事など思い出します。今は(やぐら)を造る作業は大人の有志の皆さんがやってくれます。前日には餅つき・まゆだま作りがありますがこれも又近隣の奥様方が協力しています。ここには子供たちも参加していますが20人以上集まるそうです。
当日は7時半から火付けの開始です。5~6人の子供たちにたいまつを持たせて着火ですが普段火を使う習慣が無くなったせいか怖がって尻込みをする子が多いのには驚きです。
神棚に飾ってあった松飾り・お札など燃やしてくれるのと年末に剪定した庭木などを事前に運んでおくと櫓の一部として焼いてくれるので助かります。
ちなみに書き初めの紙を燃やして紙が高く舞い上がると習字が上手になり、勉強もできるようになると聞いたことがあります。日本全国に伝わるお正月の火祭りだそうですが続けて欲しい行事です。

1月21日TBSテレビの「情熱大陸」という番組で、当塾でもよく利用している宝研堂の四代目店主青柳貴史氏が製硯師として紹介されてました。
硯作りの大変さは想像出来ますが、平成10年に中国安徽省の歙州(きゅうじゅう)(けん)産地を見学したときに重くなるほどその現実を見せつけられました
原石の発掘から選別、裁断・洗滌、作硯とすべて手作業が中心で、硬く重いものが相手だけに一面作り上げるまでにどれだけの労力と時間がかけられているか、現場で働いていた人たちの表情とともに思い出されました。
青柳氏は当然のことながら日本全国の採掘現場を訪問しているようですが、昨年の九月に藤岡市書道協会の研修旅行で雨畑硯の作硯場を見学しましたが、その時行けなかった原石採掘現場、御留山まで今回放映され、奇しくもその抗が見られたのは収穫でした。
更に、過去には産出されてなかった北海道にも硯石に適した石が見つかったと氏が紹介していたのは今後の楽しみになります。